どうもべんざいてんです。
令和納豆がネット上で話題になってけっこう経ちますね。
クラウドファンディングの返礼品を没収したとか、来店すると警察を呼ばれるとか。
様々な噂からなんとなくの概要は察しますが、どの情報も「現代日本で有り得るのか……?」と疑問だったので、今回はしっかりと経緯を把握するために令和納豆騒動を調べてみました。
令和納豆とは
茨城の納豆ごはん専門店。
全国各地の納豆と茨城県産の食材を使った納豆ごはん定食を提供する。
基本情報
【店名】納豆スタンド 令和納豆
【住所】茨城県水戸市梅香1-2-5 アーバンビジネスホテル2F
【営業時間】平日7:30-9:00, 11:00-15:00 / 土日7:30-9:00, 11:00-16:00(いづれも閉店10分前ラストオーダー)
【定休日】月曜日
Twitter:https://twitter.com/reiwanatto
Instagram:https://www.instagram.com/reiwanatto
FB:https://www.facebook.com/https://www.facebook.com/2250755355044919/posts/3572906126163162/?d=n
食べログ (評価3.28):https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8022455/
トップメッセージ
(公式HPより)
”
納豆で水戸にパワーを。
令和元年、7月10日(納豆の日)。令和納豆開店
生まれ故郷である茨城・水戸を元気にしたい。
そんな創業者の思いから生まれたのが、納豆ごはん専門店「令和納豆」です。
水戸といえば、納豆。
そうイメージする人は多いものの、これまで水戸には納豆ご飯の専門店がありませんでした。
創業者は、その納豆愛・地元愛から2015年にユニット「納豆男子」を結成。 トッピングをWEBで配信するなどの活動を続けてきました。そしていつしか、 水戸で世界最高の納豆を楽しめる場所を作りたい、 水戸を訪れる人に美味しい納豆を食べたという思い出を作って欲しい、 という思いを持つに至りました。 「水戸で納豆屋を始める」そんなド真ん中の直球勝負を応援してくれる皆さんから、 開店にあたってのクラウドファンディングでは、たくさんのご支援をいただきました。 令和の時代を代表する、納豆カンパニーを目指して。 伝統に敬意を払いながら、怖がらずに新しいことに挑戦していきます。
”
騒動の時系列
私がネットで調べた騒動の時系列から、重要そうな出来事を並べます。
2019年 令和納豆がクラウドファンディングで資金を集めて営業開始
4月7日:出店のためのクラウドファンディングを開始
5月9日:クラウドファンディングに「納豆ご飯セット一生涯無料パスポート」を含む返礼品を追加
6月28日:目標額300万円に対し4倍以上となる12,468,210円の支援金を集めクラウドファンディング終了
7月10日:茨城県水戸市に「納豆スタンド 令和納豆」を開店(納豆の日)
2020年 納豆騒動のはじまり
5月22日:Google口コミに「クラファン返礼品の無料パスを一方的に取り上げられた」との投稿がネットで話題になる。
5月29日:複数のネットメディアに炎上騒動が掲載される。
6月1日:公式HPで社長声明「無料パスポートの権利失効に関する一部報道につきまして」を発表。(ここでは「相手方に否がある」と取れる内容でした)
6月21日:令和納豆がパス剥奪を謝罪。支援金1万円の返金を発表。
6月30日:クラファン支援者に届いた返金用書類がモンスタークレーマー対処用の有料テンプレートと完全に同じものと判明
7月15日:令和納豆がwithコロナお弁当の企画で陳建民と無断コラボしていたことが判明。
7月23日:茨城新聞が炎上騒動を掲載
↓この間も炎上継続。現地に訪問しレポートを上げる者が続出。メディアで騒動が取り上げられることも多くなる。
11月11日:ネット上で実際に無料パスポートを令和納豆で使用した場合の動画が拡散。無料パス使用者への非常識な態度で炎上。
12月13日:令和納豆から当面の臨時休業の発表。休業理由は新型コロナ対策。
2021年1月2月 令和納豆の怪しい動き
1月26日:令和納豆宮下社長がInstagramに『何者でもなかった僕が、納豆男子を結成してアフリカ大陸に納豆を届け、海外を旅した後に「納豆ご飯専門店"令和納豆"」を開業するまでの写真日記』の投稿を開始。
2月1日:店舗入口に「撮影・録音禁止」「暴力禁止」などの注意書きが貼られる。店舗入り口にiPad が設置される(撮影用?)。
2月6日:店舗入口に向けドライブレコーダーが設置される。入口を取り囲むように全身鏡が設置される。
2021年3月前半 無料パスポート騒動の決着(?)
3月2日:令和納豆リニューアルオープン
3月7日:新たに無料パスポート所持者が令和納豆から一方的に無料パスを失効されたとの被害報告
3月10日:無料パスポートを没収された被害者が民事裁判で勝利。(令和納豆側の認諾。認諾とは「相手方の主張を反論せず認める」という行為で、被害者側の完全勝利と言えます)
2021年3月中旬 新たな火種
3月上旬:令和納豆が通販する「納豆ご飯に絶対的にオススメの国産納豆詰め合わせセット」に関して賞味期限改竄の疑いで保健所の現地調査が入る。(「包装や賞味期限のラベルが通常のものと違う」と消費者からの通報があったとのこと)
3月14日:令和納豆が裁判敗訴結果や騒動に関する反論文を発表。(「裁判では負けたが、令和納豆としては相手の主張はおかしいと思うし我々は間違っていない、今後も諦めず頑張ります」という主旨でした)
3月18日:令和納豆が一般客を警察に通報。
3月25日:令和納豆が「賞味期限の表示についてのご説明」を公開。(メーカーに確認せずに解凍後5日でラベルを貼った、包装が汚れていたので独断で貼り直した、保健所の検査でも「問題はないが誤解を与える行為はするな」と言われた)
3月26日:3/25の説明と矛盾する写真(7日以上先の日付を貼っている写真)が発見される。令和納豆は同日「7日としたものが複数あるかもしれない」「ネット炎上や警察沙汰のトラブル等によるストレスで店員が記憶喪失になっており、当時のことを思い出せない」と追加告知した。
3月29日:「おらが街納豆」の内藤食品工業が令和納豆との取引中止を公表。
4月2日:水戸納豆製造と笹沼五郎商店が令和納豆との取引中止していた事が判明。
令和納豆は何が悪かった?
発端である無料パスポートの没収については、社長の宮下さんがクラウドファンディングのルールをしっかりと把握していなかったことによるトラブルだと思われます。
今回のクラファンは「一万円払ってくれれば生涯納豆定食を食べ放題にする」という約束=契約でお金を集めたんですが、宮下さん的には「令和納豆を応援してくれる人募集!応援してくれる人には納豆パスポートあげる!」というサポーター募集のつもりだったようです。
宮下社長の中では無料パスポートとは令和納豆サポーターの証。
令和納豆サポーターであれば令和納豆が求める条件(細かいアンケートへの回答、無料の納豆定食以外の注文)にも当然対応するべき。
対応してくれないのであればその人はもうサポーターではない、宮下さんの言葉を借りれば「信頼関係が崩れた」状態なので、サポーターの証である無料パスポートは没収して然るべき。と思っていたのでしょう。
しかし実際は細かい条件は付されずに「1万円を払った対価に無料パスポートを渡す」という契約だったので、後から追加で様々な条件を付けて(=難癖をつけて)パスポートを没収することは悪手でした。
パスポート没収に関する民事裁判でもしっかり弁護士をつけて臨んだはずなのに、令和納豆は認諾しています。
認諾ってあんまりない決着です。相手の主張をすべてそのまま飲みますっていう完全敗北宣言です。
通常はどんなに厳しくても、少しでも自分有利にするためにワンチャン狙いでこちらの主張を出すんですが。
弁護士を付けて認諾したということは、ほんとに厳しかったんでしょう。
その他の動きについてはもう良く分かりません。
賞味期限偽装については主張が無理筋過ぎるし、陳建民さんとの無断コラボについてはなんで勝手にそんな嘘ついたの……?
さらに入口を撮影したり、鏡で封印したり、一般客まで警察に通報したりと疑心暗鬼を通り越しているようで心配になってしまいます。
今後も令和納豆に注目
これまでの令和納豆騒動の経緯を、自分目線でまとめてみました。
ネット上にはもっと細かくいろんな報告があったんですが、大筋と大イベントはこんな感じで網羅できているはずです。
令和納豆騒動がどう決着するのか、引き続き注目ですね。