電気グルーヴは石野卓球とピエール瀧からなるユニットで、日本のテクノ界の大御所です。
ちょっと前に某メンバーにいろいろあったものの、現在も変わらず2人で活動中です。
とはいえ、実はよく知らないという方も多いと思います。
赤い服を着てサングラスをかけてサソリと戯れている人たちを想像した方、それは電撃ネットワークです。
かく言う私も電気グルーヴについてめちゃくちゃ詳しいわけではないのですが、好きな曲はたくさんあります。
語弊を恐れずに言うと、電気グルーヴの曲はほぼ石野卓球が作っています。
石野卓球の作品は電気グルーヴ名義の他にも、石野卓球の個人名義、その他のユニット名義といろいろあります。
今回は私の好きな石野卓球の作品をみなさんに共有できたらと思い、僭越ながらテクノ素人、音楽素人が記事を書きます。
【もくじ】
①石野卓球 - Rapt In Fantasy
②石野卓球 - anna~letmein letmeout
③石野卓球 - Y.H.F
④電気グルーヴ - ポケット カウボーイ
⑤電気グルーヴ - Popcorn
⑥Ink - Bassline
⑦石野卓球 - 関西電気保安グルーヴ
①石野卓球 - Rapt In Fantasy
2016年の曲なので比較的新しめですね。
こういった音の足し算引き算ができる人が一流のテクノミュージシャンだと思います。
耳障りが良く、音に溺れていきそうになります。
ブリブリピコピコしていないので電子音楽に慣れていない人でも聴きやすいのではないでしょうか。
②石野卓球 - anna~letmein letmeout
不思議なPVですが、人がゾンビに襲われてはゾンビになってまた人を襲うという繰り返しは、電子音楽の基本である”反復”と重なるところがあります。”反復”は中毒性を持つため、この楽曲と相性が良いのだと思います。
Trioというドイツのバンドの楽曲が原曲です。原曲もいい味を出しています。
ちなみに石野卓球はジャーマンテクノというジャンル(ドイツの電子音楽)に大きな影響を受けています。
③石野卓球 - Y.H.F
こちらも原曲があります。Wilcoというアメリカのバンドの楽曲です。
Y.H.F.とはWilcoのアルバム名「Yankee Hotel Foxtrot」の頭文字です。じゃあそれは何なのかというと、無線通信でアルファベットを正しく伝えるための言葉のようです。日本でもよく電話で「Tですか? Dですか?」と聞かれて「タイガースのTです」などと説明すると思いますが、それです。「Yankee」と言えば「Y」が正確に伝わるわけです。
本当に音楽に詳しくなく恥ずかしいのですが、アルペジオ(分散和音)という技法でこのふわふわした感じのメロディが出来上がっているそうです。Rapt in Fantasyもそうなのかな。
④電気グルーヴ - ポケット カウボーイ
みんな大好き、アニメ「コジコジ」のエンディング曲です。全てのアニメEDの中で私はコジコジのEDが最も好きです。知らない方はYouTubeの公式コジコジチャンネルでぜひ確認してください。
コジコジの世界観として、様々な世界のキャラクターが通う学校をベースに話が進みますが、あのまとまりのない世界観がまさにこの曲に通ずるところがあると思います。
ボーカルも七変化するし、歌詞もよくわからないし。音も掴みどころがないふわふわした感じだし。だがそれがいい。
⑤電気グルーヴ - Popcorn
(エスパー伊東の登場曲でもある)エレクトリカルパレードのあの曲を作った男、ガーション・キングスレイは「Popcorn」という曲の生みの親でもあります。
「Popcorn」は文字通り世界中の人々にリミックスされることとなります。有史以来最も数多くリミックスされた曲と言って差し支えないと思います。Hot Butterのリミックスが特に有名ですが、ご多分に漏れず電気グルーヴもやってます。
時代が違うので当然ですが、原曲やHot Butterのものと比べるとだいぶ聴きやすく洗練された仕上りですね。
⑥Ink - Bassline
石野卓球と川辺ヒロシのユニット(長いこと休止中)、InKの楽曲です。日本ではソフトバンクに取って代わってしまったvodafoneのCM曲に採用されていました。
InKの曲はこのようにふわふわもやもやした曲が多く、とても良いです。
⑦石野卓球 - 関西電気保安グルーヴ
元ネタを把握していないと魅力が伝わらないので、関西圏出身・在住以外の方向けに解説します。
関西電気保安協会はユーモラスかつ強烈で前衛的なギャグCMを打つことで有名で、とりわけ必ず最後に流れるサウンドロゴ「かんさい~でんきほ~あんきょ~かい」という奇妙なイントネーションがすべての関西人に長年インプリンティング(刷り込み)されており、正しいアクセントで「関西電気保安協会」と言える関西人は一人もいません。どう頑張っても「かんさい~でんきほ~あんきょ~かい」と発音してしまうのです。
そんな関西電気保安協会が、”電気”つながりで電気グルーヴの石野卓球氏とコラボした、という流れです。
関西電気保安協会の説明しかできませんでしたが、解説は以上となります。